WBC日本敗退に見る、人を突き動かす原動力
残念ながらWBC3連覇を逃してしまった日本代表。今回はどのチームも前回より高い技術とモチベーションでしのぎを削りあいました。戦力的には大きな差はなかったような気がします。そんな中、今回の日本代表に足りなかったのは「怒り」や「悔しさ」といった爆発的な原動力なのではないかと感じます。
人を突き動かす原動力は「怒り」と「悔しさ」
物事を爆発的に進めるためには、何かしら精神的なきっかけになる物が必要です。「あいつだけには負けたくない」「◯◯になりたい」「◯◯さんに好かれたい」「もっと◯◯したい」等、なにかしら行動へと駆り立てる”原動力”となるものです。
男性にフラれた女性が、その悔しさをばねにどんどんキレイになってフッた男性を見返すとか、109対0で試合に負けた弱小チームが全国制覇を成し遂げるとか、その昔、プロ野球の巨人対近鉄の日本シリーズで近鉄のだれかが、「巨人はロッテより弱い」(※その時パリーグの最下位がたしかロッテだったような)と言われ、3連敗からの4連勝で巨人が大逆転での日本一を成し遂げた、なんて事もありました。
こうやって例をあげてみると、人間の突き動かす原動力は「怒り」や「悔しさ」が多いという事がわかります。
自ら傷つきそうな道を選んでみる
ただし、のほほ~んと安全な道を通って暮らしていても、刺激的な「怒り」や「悔しさ」を感じる体験とはなかなか出会えません。危険な道は避けて通り、ぼんやりとしているだけでは傷つく事もないかわりに大きく前にすすむこともできないのです。
マッチョになりたい人は、筋トレをして筋肉を自ら痛めつけて超回復でさらに大きく強い筋肉をつけようとします。人間的に成長したければ、傷つくことを恐れず、むしろあえて自らを傷つけるぐらいの意気込みで生きてみましょう。そうやって生きていれば、ある日ふと振り返ってみれば過去の自分が小さく見えるぐらい、大きく成長した自分になれているのではないでしょうか?
最後に
今回のWBCのような大きなスポーツの大会では、普段以上の実力を出せたチームが優勝します。
そこには選手を駆り立てる目には見えないなんらかの原動力が働いているに違いありません。ディフェンディングチャンピオンである日本は追われる立場でした。やはり追う立場であるその他のチームの方がモチベーション的にも断然有利だったのでしょう。