アドラー心理学から学ぶ!子育てに大いに役だちそうな親の心構え5つ
アルフレッド・アドラーという偉い心理学者さんがおりまして、このお方はユングとかフロイトとか、だれでも名前ぐらいは聞いたことがありそうな有名な心理学者と肩を並べる程有名なお方です。
そんなアルフレッド・アドラーのことを最近知り、ものすごーく興味を抱き「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」という本を買って読んでみました。そうしたらこれが子育てにとっても役立ちそうな事が書いてあったのでまとめてみます。自分の子供を叱ってばかりで、このままで本当にいいのだろうか?とお悩みのお父さん、お母さんは是非ご覧ください。
勇気づける
子供が間違いを起こさないように・・・とか、失敗をしないように・・・と親が気を使いすぎ手助けをしすぎると、自ら問題解決をする力が育まれません。親ができることは子供を勇気づけることだけで、課題や問題を肩代わりすることではありません。じっとこらえて、最後にわが子を勇気づける言葉をかけてあげましょう。
親がすべきは子供の課題を肩代わりすることではなく、子供が一人で課題を解決できるよう勇気づけることだけなのです。
自発的な気持ちを育む
子供に間違いを分からせるためには「叱る」のではなく「話し合い」のスタンスをとりましょう。そして、それができる信頼関係を築きましょう。叱って一時的に効果が見られても本質的な解決にはなりません。「叱る」「褒める」のような外的要因ではなく自ら「こうしたい」「ああなりたい」という自発的な気持ちを育んでやるのです。
叱られたり、ほめられたりして育った人は、 叱られたり、ほめられたりしないと行動をしなくなる。 そして、評価してくれない相手を 敵だと思うようになるのだ。
他の子と比べない
ついつい「○○くんはこんなことしない」とか「○○くんはもっと出来るよ!」など、他の子と比べて、なんとかわが子のダメな部分を改善してやろうとしてしまいます。そうではなく、できている部分を見つけ、そこを伸ばすように求めるのです。比較をするのは他人ではなく過去のわが子と現在のわが子。「自己ベスト更新」を褒めてあげましょう。
他人と比較してはいけない。 ほんのわずかでも、できている部分を見つけ、 それに気づかせることが重要だ。
失敗を否定しない
まずは出来ないわが子を自分自身が認める事が大切。失敗を見届ける。そこから子供自身の気持ちに変化が生まれるまでじっと待ちましょう。子供が成功するために、何かと手を出したがるのは結局親がイイ格好をしたいだけの自分勝手な行動なのです。その場かぎりの成功を手助けするのではなくいかに失敗から学ばせるかが重要なのです。
人は失敗を通じてしか学ばない。 失敗を経験させ、 自ら「変わろう」と決断するのを見守るのだ。
勝手なレッテルを貼り付けない
親は「うちの子は片付けが全然できないタイプ」とか「うちの子はスポーツは苦手で」など、子供に勝手なレッテルを貼ってしまいます。そして自分が下した判断を証明するため親自身が自然と子供がそうなるように仕向けてしまいます。これではせっかくの子供の可能性を断ってしまうことになるでしょう。常にニュートラルな状態で子供を観察し、可能性の芽を見逃さない事が大切です。
「この子は言葉を覚えるのが遅いので……」 と母親が子供の通訳を買って出る。 すると子供は、自分で話す必要がなくなり、 本当に言葉が遅くなるだろう。
最後に
子育てとは一筋縄ではいかないものです。これができれば苦労はしないと思いつつも、後悔しないために自分がこれだと信じたことは実践あるのみです。しばらくはこのアドラー心理学のアプローチで子育てに取り組みたいと思っている所存でございます。